女性のシルエットと夕日

【吉祥寺・久我山】アサーティブフィットネス、パーソナルトレーナーの小森祐史です。

「運動習慣は大切です」と私が言ったところで、みなさん百も承知だと思います。

実際には「わかっちゃいるけど、腰が上がらない・続かない」
という方が多いのではないでしょうか。

以前こちらの記事でも書きましたが、運動習慣がない方は運動に対してアレルギーをもっていたり、デメリットを感じているからなかなか行動に移せないのかもしれません。

人はメリットを感じることに心を動かされます。

”たった3か月で英語がしゃべれるようになる最高の勉強法”
”一瞬で相手と親密になる魔法のテクニック”
”10万円を1億円にする投資法”

TVCMや雑誌の広告にはこのような文言がよく並んでいます。
残念ながら運動には広告のような即効性はありません。

しかし、身体に対して驚くほどたくさんの効果があり、薬だけでは解決できないことも改善できることがあります。
そのメリットはダイエットや筋力UPだけではないのです。

では、運動習慣があると身体にどんないいことがあるのでしょうか?

知っていそうで知らないこと、なんとなく知っているけどよくわかっていないこと。
そういった知識をお伝えして、皆さんの重い腰を上げたいと思います。

この記事は

・いつも不調を感じている
・いつまでも自分の足で歩きたい、好きなことを続けたい

という方におすすめです。

 

「月経のイライラ・痛み」にキビキビウォーク

頭に手を当てる長髪の女性

男性と違い、女性の身体には「月経」というイベントがあります。

月経は子どもを作るために必要な生理現象ですが、時には不快な症状を引き起こすことがあります。
とくに定期的なイライラや腹部の痛みで悩まされている女性は多いのではないでしょうか。

月経時のイライラや不安感を「月経前緊張症」といいます。
原因としてホルモンの変化やビタミン不足が考えられますが、詳しくはよくわかっていません。

実はこの「月経前緊張症」は運動によって改善できます。

運動によって分泌される神経伝達物にはストレス解消効果があり、同じ理由で月経時の腹痛や腰痛も改善することがわかっています。

さらに「筋トレ嫌い」の人に朗報です。

ここで話している「運動」とは、きつい筋トレや苦しい有酸素運動ではありません。
やや息があがる運動であれば、症状はかなり楽になります。

歩くことに抵抗がない方は、キビキビウォークを試してみてください。

スニーカーだけあれば、いつでもどこでもできる運動です。
継続して行うことでダイエットにも効果あり。

 

「骨折予防」にスクワット

大腿骨

女性は更年期を迎えると骨折しやすくなることがわかっています。
骨粗鬆症」という骨が脆くなる病気は閉経後の女性に多く、その理由はホルモンの減少が原因です。

女性ホルモンのエストロゲンは「妊娠」という女性のライフイベントだけでなく、「骨密度を保つ」上でも重要な働きをしています。
閉経後に骨折しやすくなるのは、エストロゲンの分泌が減り骨密度が低下するからです。

しかし、更年期を迎えた女性でも骨密度を保つことはできます。
もちろん最も効果的なのは『運動』です。

骨は「破壊」⇔「再生」という行為を通して骨密度を保っていますが、運動で骨に刺激を入れることで「破壊」と「再生」のサイクルを積極的に推し進めることができます。

特に有効なのはスクワット
腰から下の筋肉を使うことで骨をつくるサイクルが進み、骨密度を保つことができます。

また、下半身の筋肉量を増やすことは糖尿病や変形性膝関節症の予防にも有効です。
40代以上の人にとって、スクワットは万能の処方箋といえるでしょう。

次回に続きます。

運動習慣があるとダイエット以外にこんなメリットがあります②