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顔文字付きの赤と青のブロック

 

久我山・吉祥寺の『運動が嫌いな40代女性』専門パーソナルトレーナー 小森祐史です。

 

先日、SNSを見ていたらプロテインのことが話題になっていました。

 

あるトレーナーがシニアのお客様にプロテインをすすめたところ、「ムキムキになりたいわけではない」とご家族の方が苦言を呈されたそうです。

「プロテインを悪者にしている」と、ほとんどの運動指導者がご家族の方に否定的な意見でした。

 

プロテインはタンパク質を粉末にしたものです。
水や牛乳に溶かして飲みます。

筋肉の材料ですから、確かに害があるわけではありません。

 

しかし、運動指導者の意見に私は違和感を覚えました。

プロテインだけがタンパク質をとる方法でしょうか?
そもそもシニアの方がプロテインを飲む必要はあるのでしょうか?

 

この記事はこのような方におススメです。

 

・健康に関心があるシニア世代の方
・シニア世代のご家族がいる方

 

 

シニアの方は栄養不足になりがち

布団をかけて寝ているシニア男性

 

フレイル」「サルコペニア

どちらも加齢・運動・栄養不足により筋肉が衰えてしまった状態をいいます
これは生活機能全般が衰え、要介護になる一歩手前。

 

20代をピークに筋肉は徐々に落ちていきます。

一説には一年に1%筋肉が落ちるといわれていますが、予防できることは皆さんご存知でしょう。

 

私が気になっているのはシニアの方の栄養不足。

トレーニングの指導をしていると食事の量が少なく、栄養状態があまり良くないことが多いです。

40代の方は運動不足、60代以上の方は運動・栄養不足で筋肉が衰えている、というのが私の実感です。

 

 

食事で栄養不足を防ぐ

テーブルで食事するシニア夫婦

 

では、栄養不足を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。

 

それは食事をバランスよく摂ることです。

 

定期的に運動して食事をバランスよく摂れば栄養は不足しません。

筋肉の衰えは防げます。
これは若いか高齢であるかは関係ありません。

 

タンパク質の場合、1日に必要な量は「体重1kgあたり1g」
体重60kgの人なら60gです。

 

体重60㎏の人は

 

豚肉150g → タンパク質20g
青魚150g → タンパク質20g 
卵1個 → タンパク質6g
納豆1パック → タンパク質8g
牛乳コップ1杯 → タンパク質6g

 

を1日のうちに食べれば、プロテインを飲む必要はありません。

 

タンパク質以外の栄養ももちろん重要です。

私がおススメしてるのは14品目法3色3食品群法

これを続けていけば栄養不足は防げます。

 

ただ、高齢者の方はタンパク質を10~20gほど多めにとる必要がありますので

 

卵1個 → 2個
牛乳1杯 → 2杯

 

にするなどの工夫が必要です。

 

食事でタンパク質が取れない時に、プロテインという選択肢が出てきます。
水や牛乳でプロテインを20g溶かせば、そのままタンパク質が20~30g摂れます。

 

 

プロテインは善でも悪でもない

粉末のサプリメントを計量スプーンですくう

 

プロテインは善か?悪かの前に内容を考えて食事を摂るようにしてください。
そうすれば日常生活で困ることはないでしょう。

 

もちろん同時に運動も続けてください。

毎日、明るく元気に過ごすには運動を習慣にすることが大事です。

今回の話題は私も勉強になりました。

 

プロテインを飲んだ方がいいと思っている運動指導者の方
プロテインは体に良くないと思っている一般の方

 

どちらの意見にも私は賛同できませんでした。

運動指導者側は「食事でたんぱく質を摂る」という選択を用意するべきだし、一般の方は「健康のためにプロテインを飲む」という方法も知っておいてほしいと思います。

 

プロテインは善でも悪でもありません。

 

必要であれば飲めばいいし食事で栄養が摂れるなら必要はないです。

この記事を読まれているシニア世代の方は、今後のためにもぜひ選択肢をたくさん用意しておいてください。