【吉祥寺・久我山】アサーティブフィットネス、パーソナルトレーナーの小森祐史です。
連日35度以上の猛暑日が続いています。
私は暑いのも寒いのも苦手なので今の時期、仕事以外ではほぼ室内です😅
(トレーニングも室内で行っています)
この猛暑の中走っている方を見ると自分の暑さへの耐性のなさが恥ずかしくなるのですが、同時に気になることが一つだけ。
熱中症の注意喚起がされているにも関わらず、厚着して走っている方がいるのです。
この暑さの中、なぜ厚着をしながら走っているのでしょうか?
夏に厚着をして走る意味について考えてみました。
なぜ厚着をして走るのか?
夏場に厚着して走る理由を2つ考えました。
①ダイエットのため
②体重制限のあるスポーツで計量をクリアするため
しかし②はかなり特殊な目的ですので、ここではいったん省きます。
ということは①が理由の大半ということになります。
私が見かけたのは首もカバーするモコモコのスウェットだったり冬用のダウンだったり様々ですが、汗をたくさんかきそうな格好でした。
つまり、汗をかいて体重を落とすために厚着をしていることが分かります。
しかし体重を落とす目的で厚着するとダイエット効果は半減します。
汗をかく=体脂肪が落ちるわけではありません。
というのは、平熱に近い体温の方が体脂肪は燃えやすいからです。
リパーゼと呼ばれる酵素は運動により活性化し、中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解します。
遊離脂肪酸は体内でエネルギーとして使われ、余った分は肝臓で中性脂肪として蓄えられます。
実はこのリパーゼは37度前後で最も活性化し、それ以上体温が高いと働きが悪くなります。
厚着をして走ると確かに体重は落ちますが、落ちた原因は汗であり脂肪が燃えたわけではありません。
水を飲めば体重は元に戻ります。
ちなみに格闘技など体重制限のあるスポーツではこの原理を利用します。
選手はサウナスーツを着て走り、水分で体重を一時的に落とします。
計量をクリアした後は水分を摂り、体重を元に戻しているのです。
夏のダイエットは薄着のスポーツウェアで
さらに厚着してのランニングは安全の面からみても推奨できません。
体温調節は脳の視床下部というところで行われており、その状況に適して体温を設定しています。
運動で体温が上昇すると脳の視床下部から発汗するよう指令がでます。
皮膚表面からでた汗は蒸発することで体表面の熱を奪いますが、その成分のほとんどは水であり、汗として放散させることで体温を一定に保っています。
水分が不足すると発汗量が減り熱を逃がすことができません。
結果熱中症に繋がります。
ご想像の通り厚着では汗が蒸発しづらく熱が溜まるので、熱中症になる可能性が高くなります。
ダイエット目的なら夏場は「吸汗速乾性の高い薄着のスポーツウェア」で走りましょう。
吸水速乾性の高い衣服はかいた汗を素早く吸い上げ、素早く乾くという特徴があります。
湿度の高い夏は汗が蒸発しづらいので、汗を吸い上げすぐに乾くスポーツウェアの方が体表面の熱を下げやすいのです。
紫外線が気になる方は袖・裾口が隠れる長袖タイプを選ぶと良いでしょう。
さらに汗をタオルで拭くと体温も下がりやすく、15分に一度水分を摂ると熱中症予防になります。
「走る時は薄着のスポーツウェア」「タオルで汗を拭く」「15分に一度水分を摂る」の3つのルールを守って、暑い夏も楽しくダイエットしましょう!
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「運動の楽しさ・大切さ」をわかりやすく伝えています
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①動脈硬化性疾患(心筋梗塞など)にかかるリスクが低下する。
②心肺機能が向上し、感染症にかかるリスクが低下する。
③脳血流、ニューロンが増加し認知症にかかるリスクが低下する。
④体温が上昇し、リラクゼーション効果が得られることで睡眠障害が改善する。
⑤体脂肪を減らして肥満の予防・改善が図れる。
⑥ストレスの発散やリラクゼーション効果があり、うつや不安な気分の予防・改善が図れる。
⑦筋力向上、バランス能力向上により、転倒リスクの低下やロコモティブシンドロームの予防が図れる。
⑧自律神経機能が整い、便秘が解消する。
⑨骨に刺激が加わることにより骨粗鬆症の予防となる。
⑩乳がんや大腸がんにかかるリスクが低下する。
⑪脂質異常症、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防・改善。
⑫筋力向上、筋肉量増大によりフレイルやサルコペニアを予防・改善する。
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以上、健康長寿ネット(https://www.tyojyu.or.jp/net/)より引用
運動の医学的効果を上記に挙げましたが、そんなことは皆さん百も承知。
一番知りたいことは「具体的に何をすればいいの?」ということでしょう。
そこで私は”運動習慣がない”運動が嫌いな”人でもダイエットを始められるプログラムを用意しました。
それが『運動嫌いが通うダイエットアカデミー』です。
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