【吉祥寺・久我山】アサーティブフィットネス、パーソナルトレーナーの小森祐史です。
人生100年時代が現実に近づいてくると普段から健康に意識を向けることが多くなります。
特に「食事」は私たちの身体を作っている大切なもので、健康に直結していることは間違いありません。
しかし、高齢者の方の中には「体に良くない」からという理由で肉類を避ける方がいます。
私達が普段よく食べている肉類は本当に体に良くないのでしょうか?
信頼性の高いサイトのデータを調べて私なりの見解を出してみました。
肉は健康に良くないのか?
肉類を避ける理由として
①ガンになりやすい
②心臓に良くない
③肥満になりやすい
という意見があります。
一つずつ見ていきましょう。
①ガンになりやすい
国立がん研究センターでは「肉類全体の摂取量が多いグループ(約100g/日以上の群)で男性の結腸がんリスクが高くなり、赤肉の摂取量が多いグループ(約80g/日以上)で女性の結腸がんのリスクが高くなりました」と肉類を食べることでのリスク上昇を報告しています。
しかし、一方で「大腸がんの発生に関して、日本人の平均的な摂取の範囲であれば赤肉や加工肉がリスクに与える影響は無いか、あっても小さいと言えます」ということも伝えています。
つまり、食べ過ぎなければガンになる確率が高いわけではありません。
②心臓に良くない
肉に含まれる『飽和脂肪酸』という種類の脂質は、以前から心臓病になる確率を上げるといわれていました。
しかし、最近の国立がん研究センターの研究では「飽和脂肪酸摂取は多すぎても少なすぎても良くない」という結論が出ています。
また、「心筋梗塞の発症リスクが低いのは ~中略~ 牛乳を毎日コップ1杯(200g)、肉を2日に1回(1回につき150g程度)の摂取でした。」という研究結果もHPで発表しています。
つまり、食べ過ぎなければ心臓に悪い影響があるわけではありません。
逆に適量取ることで心臓には良い影響があるといえます。
③肥満になりやすい
体重が増えてしまう原因は食べ過ぎと運動不足です。
肉だけが太る原因ではなく、お米を摂りすぎてもオイルを摂りすぎても体重は増えます。
いくら身体に良いからと言って同じものを食べ過ぎていればお腹は出てきてしまうでしょう。
肉を食べないと寝たきりになる可能性も
高齢者になるとより肉を食べる必要があります。
厚生労働省は「少なくとも毎食良質なたんぱく質を25~30 g程度摂取しなければ、骨格筋で有効なたんぱく合成が1日を通して維持できない可能性がある 」と高齢者ほどたんぱく質をとらないと筋肉が弱くなる可能性を伝えています。
言うまでもなく、肉はたんぱく質の宝庫です。
また、赤身の肉にはビタミンBが含まれています。
ビタミンBは食べたものを筋肉に変えたり、エネルギーに変える作用があります。
つまり、筋肉づくりに肉を欠かすことはできません。
肉を食べない方は、体に必要なたんぱく質が不足していることがあります。
たんぱく質が不足すると下半身の筋肉が落ち、次第に歩けなくなってしまいます。
その結果、寝たきりになってしまうのです。
特に50代以降になると筋肉が衰えてきますので注意してください。
肉も食べて、トレーニングすることが健康の秘訣
死ぬまで歩くには下半身に筋肉をつけるしか方法はありません。
筋肉づくりに肉は不可欠。
皆さん、ちゃんとお肉を食べましょう。
健康的な1日の肉の摂取量は80g
これは手のひらに乗る程度です。
毎日それくらい食べても体に害はないということですね。
そしてスクワットや階段昇降で下半身を鍛えるようにしてください。
そうすれば高齢者の方でもいつでも楽しく自分らしい人生を歩めます。
体づくりに困っていたらパーソナルトレーナーにご相談を。
パーソナルトレーナーは筋肉をつけて体を健康にするお医者さん。
寝たきり予防でトレーニングしたいことをはっきりと伝えましょう。
あなたの明日を元気にしてくれること間違いありません。
参照サイト:
国立がん研究センター予防研究グループ
厚生労働省
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