男性面接官と面接を受ける男性

【吉祥寺・久我山】アサーティブフィットネス、パーソナルトレーナーの小森祐史です。

仕事とは関係なく色々な人と会う機会があります、先日は求人サイトを運用している方からお話を聴くことができました。

サイトの運用でわかったのは、企業の採用で重視することが多いのはやはり「勤続年数」とのこと。
スキルアップやキャリアアップのために短期で転職を繰り返す方は多くなりましたが、企業は「長く働いてくれる人」を求めており、応募者と採用側に大きなギャップがあるようです。

もちろん採用のコストを考えると「長く働いてくれる人」を求めるのは当然だと思います。
ですが、定年まで勤めることなく途中退職してしまうのは、上記以外にも色々な理由があるはずです。

価値感は大分変化しましたが、「続かない」ことに対する風当たりが強いと感じるのは私だけでしょうか。
「続かない=悪い」とは一概には言えません。

これからその理由をお話ししたいと思います。

 

サボるのは当たり前

肘を床について横たわるスーツ姿の男性

先述の通り「続かない=悪い」とは考えていません。
というのは、サボるのは当たり前だからです。

例えば、皆さんの子供時代やお子様が受験勉強を始める時はどうだったでしょうか?
筆記用具を出して手を動かすまで時間がかからなかったでしょうか?

「勉強大好き!」という人が机に向かうことは楽だと思いますが、勉強嫌いな人が受験勉強を始めるのは苦痛以外の何物でもありません。

そもそも好きでもないことをなぜしなければいけないのか?
疑問に思った方も多いと思います。

長年続けた生活習慣を変えるの並大抵の努力ではありません。
運動はまさしくそれに当たりますし、学生以来身体を動かしていない方にとってハードルが高い行為です。

好きでもないことを途中で投げ出してしまうのは仕方のないことだと思います。

 

禁煙やダイエットはそもそも「続かない」

タバコを我慢する男性

実際、心理学には『逆戻りの原則』という考え方があります。
これは「禁煙やダイエットなど健康的な生活を始めても1年以内には80%の人が元の習慣に戻ってしまう」という考え方です。

つまり学問上でも「サボる」ことは当然のものとして認知されています。
であるならば「サボる」ことを最初から頭に入れて運動を始めるべきです。

「サボる」ことを肯定するのはなかなか勇気がいるかもしれません。

学校教育では「努力すること」「休まないこと」が評価されていて、それは成績表や皆勤賞という形で表れています。

確かに「続けること」「続けられる能力」は素晴らしいものです。
その能力は、子ども・大人・性別問わず評価されるべきだと思います。

しかし、人生で一度も横着したことがない人がいないのも事実です。

それは学校の授業であれ、仕事のことであれ、家族や友人間のことであれ。
どこかで楽な方に流れてしまった経験は誰にでもあります。

そう考えると怠けることは悪いことでありません。
どうしてもやる気が起きない時は思いっきりサボってよいと思います。

 

健康維持のために「週150分」の運動を

150分と表示されたタイマー  
※Google Gemini で生成

とはいえ、運動は続けなければ成果が出ません。

ACSM(アメリカスポーツ医学会)のガイドラインでは、筋力や筋持久力の向上を目指す場合、週2~3回のトレーニングを推奨しています。
またWHO(世界保健機関)は、週あたり150分の有酸素運動を健康維持の目安としています。

つまり健康のために運動する場合「毎日なら20分」「週2回なら75分」「週3回なら50分」ということになります。

しかし指導や講習会で感じるのは、多くの人にとってこれはややハードルが高いということ。
同じ話をしても顔が明るくなる方はほとんどいません。

確かに身体に負荷をかける行為を毎日20分続けるのは時間・心理的に負担が大きいと思います。

 

運動を続けるコツは「50/50」

「できる」か「できない」かを表した天秤のイラスト

そこで物差しにしたいのが「50/50」という考え方。

これは50%の確率でできること、つまり「できるか、できないか半々」で目標設定をすると継続率が高い、という学問に基づきます。

例えば、自分の中での達成率が

①スクワット20回 週1回 100%
②スクワット20回 週3回 50%
③スクワット20回×2セット 週3回 0%

ならば②を目標設定にします。

運動を繰り返していくうちに体力は向上してきますので、②の達成率も70%、80%・・と変化してきます。
その時が運動の内容を見直すタイミング。

再び50%の確率で達成できることを目標にします。

これを繰り返すことで体力は向上し、日常にも変化が表れてきます。
「いつの間にか運動が続いていた」という成功体験も得ることができますので自信がつきます。

これから運動を始める方も、今まで運動が続かなかった方もぜひ参考にしてください。

 

「学校では教えてくれない運動の続け方」を紹介します

三鷹商工会健康セミナーの様子

11月9、15日は「学校では教えてくれない運動の続け方」を紹介します。

座学のみで一切運動指導がない、珍しい講習会です。

実例を交えながら「運動をどう続けるか?」を一緒に考える楽しい内容となっておりますので、ぜひお友達をお誘いのうえお越しください。

 

セミナー詳細

講座名
✏【三鷹まちゼミ】学校では教えてくれない!「運動の続け方」

📇開催日時
11月9日(日)9:20~10:20
11月9日(日)10:40~11:40
11月15日(土)9:20~10:20
11月15日(土)10:40~11:40
※講座の内容はすべて同じです

🏠会場
三鷹市市民協働センター 第3会議室(三鷹市下連雀4−17−23)

💰参加費
無料

📅申込期間
開催日前日(11月8、14日)まで

🖥公式HP

https://www.mitaka-s.jp/chiikishinko/machizemi.html

📲応募方法
下記フォームからお申し込みください

 

 

 

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