前回は「パーソナルトレーナーが必要ない社会づくり」というテーマでお話をさせていただきました。
私は、その理由に
①教育不足
②運動アレルギー
③イベント化
④アスリートと一般人の違い
の4つがあると考えています。
特に前回は日本の教育の問題を取り上げました。
学校では「運動の大切さ」「運動の楽しさ」を伝えることが不足していると強く感じます。
今回は後編として③と④についてお話をさせてください。
運動が続かない理由③イベント化
3つ目の理由は「イベント化」です。
2年後に開催が迫った東京オリンピック。
スポーツ団体や関係者の方は、オリンピックを起爆剤にして運動人口を増やしたいと思っているかもしれません。
しかし残念ながら東京オリンピックが終わっても運動を始める人は増えないでしょう。
オリンピックはあくまで一時的なイベントです。
オリンピック前の今は一般の人が参加するスポーツイベントは開かれていますが、終了してから1年、2年と経つにつれて開かれなくなります。
一時的なものは継続性がないので、時間が経つと忘れられてしまいます。
イベントが減れば、比例して運動に参加する人も減ります。
運動が続かない理由④アスリートと一般の人は違う
「オリンピックで活躍した選手に感動したから私も運動しよう」
何か感動する体験があって運動を始めることは、とても素晴らしいことですし私も賛成です。
ただアスリートと一般の方では体を鍛えることの目的が違います。
アスリートは「メダルを取るため)。
一般の人は「健康のため」「ダイエットのため」「一生自分の足で歩くため」など、たくさん目的がありますから、しっかり考えないと運動は続きません。
運動が続かないと結果が出ないので、ますます体を動かすことから遠ざかってしまいます。
何のために運動をするのか?
運動を続けることがなぜ大切なのか?
普段から正しい情報を発信する社会が必要だと私は思います。
パーソナルトレーナーの社会的な役割
「運動を続けることの大切さ」を伝えるのはパーソナルトレーナーの役目です。
トレーニング指導
HPやブログでの情報発信
書籍の出版
セミナー、講演会
など様々な形で「正しい運動」「運動の楽しさ」「運動の大切さ」を皆さんに伝えています。
また、トレーニング指導を通して、
「アスリートに結果を出させる」
「病気に強い体を作る」
「日常生活に不便しない体を作る」
ことをお手伝いしています。
『運動指導を通して、社会の健康に寄与する』
それが、パーソナルトレーナーの役割と私は考えています。
パーソナルトレーナーが必要ない社会を作りたい
病気になる人を減らしてパーソナルトレーナーが必要ない社会を作りたい
私のトレーナーとしての大きな目標です。
「正しい運動」「正しい体の鍛え方」
これが伝われば、健康になる人が増えます。
お金、人の負担が減ることで幸せな人が増えます。
私が考える「パーソナルトレーナーが必要ない社会」とは、「自発的に運動する人が増え、健康管理が自分でできるようになった社会」です。
そのために今やるべきことは「健康でいるために何が必要なのか?」を一人一人に伝えること。
ただ伝えるのではなく、運動は「楽しい」と思ってもらえるように伝えます。
この目標を達成するまではパーソナルトレーナーとして活動を続けますので、これからもどうぞお付き合いください。
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