EMS腹筋ベルトのイラスト

【吉祥寺・久我山】アサーティブフィットネス、パーソナルトレーナーの小森祐史です。

自宅近所の百貨店の前で見慣れない光景に出会いました。

百貨店の大きなショーケースの中には腹筋ベルトをまいたマネキンが立っています。
どうやら腹筋ベルト専門ショップが近くオープンするようです。

以前、こちらの記事で腹筋ベルトに『お腹痩せ』の効果はないことをお伝えしました。

もう迷わない!正しいダイエットを見分ける3つの方法

ただ、それとは逆行するように腹筋ベルトの商品は増えたように感じます。
有名なトレーナーさんが宣伝しているものもあるようですね。

ここ数日そのことが気になっていたので改めて調べたところ、腹筋ベルトで筋肉を鍛えられるかもという記事を見つけました。

今回はその記事を紹介しながら、腹筋ベルトでお腹痩せができるかどうか検証したいと思います。

 

腹筋ベルトの本当の効果

サンドバッグを支える男性とそれを殴る女性

腹筋ベルト、正式にはEMS(Electrical Muscle Stimulation)といいます。

このEMSは「電気を流して筋肉を鍛える」→「お腹に筋肉がついてきて腹筋が割れる」というのが商品の効果として宣伝されています。

確かに筋肉を動かすときに電気刺激は流れます。
その証拠に筋力トレーニングでは通常より強い電気刺激が起きるので、その結果筋肉が破壊され、その修復過程で筋肉が強くなります。

これがいわゆる筋力UP効果です。

では、このEMSに筋力UP効果があるかどうかといえば「ある」というのが最近の見方になっています。

事実、宇宙空間での筋力維持や医療用リハビリでこのEMSが使われている実績があります。
『宇宙実験サクッと解説:ハイブリッドトレーニング編』

EMSで筋肉に電気を流すと筋繊維に小さな傷がつきます。
筋力トレーニングではその回復過程で筋肉が強くなるので、身につけるだけでもその可能性はあるかもしれません。

 

EMSで火傷をするかもしれません

さらに調べてみたところ消費者庁ではEMSの効果と合わせて、安全性についても注意を呼びかけていました。

電気刺激により筋肉が受ける負荷は思いのほか大きく、筋肉への影響には個人差があるので、使用に際しては注意が必要と思われた。また、EMSベルトは電流が常に一定方向に流れており、長時間使用した場合には電気分解がおこることがあった。皮膚とパッドの接触面積が減少した状態でも通電が行われ、単位面積あたりに流れる電流量が増えて皮膚障害をおこすおそれがあった。

消費者庁 電気刺激による筋肉増強をうたった商品の安全性 より

電気を流すと筋肉にかなりの負荷がかかること、合わせて使用方法によってはやけどを起こすことが述べられています。
医療用のEMSと違い、安全性が確保されていない点が腹筋ベルトの欠点といえるでしょう。

 

やはりEMSはお腹痩せダイエットに効果なし 

EMSベルトをお腹に身に付けて横たわる女性

ここまで腹筋ベルトの効果とリスクをお話してきました。

結論からいいますと、やはり腹筋ベルトでお腹痩せダイエットはできない、というのが私の考えです。
その理由は3つあります。

1つ目。

確かにEMSで筋力UPする可能性はあります。
というのは電気刺激で筋繊維が壊れ、その結果筋肉が強くなるかもしれないからです。

ですが、筋肉が強く太くなる時には成長ホルモンや男性ホルモンといったホルモンの分泌も必要です。
この2つは筋力トレーニングで分泌されることがわかっていますが、EMSで電気を流したときにこのホルモンが分泌されるかはわかっていません。

2つ目の理由はトレーニングの原則に則っていないことです。

『ベルトから電気を流すだけ』という行為は「鍛えたい部位を動かさないとその筋肉を強くすることはできない」特異性の原則というトレーニングのルールに当てはまりません。

体を動かさないで本当に筋肉が強くなるかは疑問が残ります。

3つ目の理由としては内臓脂肪です。

内臓脂肪を落とすときはエネルギーの消費が大きい下半身を中心とした筋力トレーニング、有酸素運動が有効です。
腹筋を鍛えるだけでは内臓脂肪は落ちません。

なので、EMSで筋肉がついたとしてもお腹の脂肪は落とすことは難しいでしょう。

ベルトの購入をご検討されている方には残念な結果となってしまいました。

ただ「健康を意識するために」という目的であれば、EMSを購入するのはいいかもしれません。
その際は使用方法にご注意ください。

 

さらにEMSの効果について考えてみました

EMS(腹筋ベルト)でダイエットはできるのか?

 

 

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