【吉祥寺・久我山】アサーティブフィットネス、パーソナルトレーナーの小森祐史です。
ストレス解消実践編の2回目。
前回はストレスコーピング10則のうち「ストレッサーの軽減、除去」「ストレッサーとの距離を変える」の具体例を紹介しました。
使い古しの言葉ですが現代はストレス社会。
電車が5分来ないだけでも人はイライラします。
肩こりや腰痛の原因がストレスであることも多く、症状がでるようになったのは「部署が変わってから」「家族を介護するようになってから」というお話を聞いたのは一度や二度ではありません。
「過食してしまう理由が親との不仲だった」というお話を20代の女性から聞いたこともあり、このように身体に大きな影響を与えるのがストレスなのです。
では、心理的な問題が引き起こす不快な症状とはどのように向き合えばいいのでしょうか?
今回も医学的に根拠のあるストレス対処法をお伝えします。
ストレッサーから一時避難する
Cさんはお菓子会社の営業課長。
2年前に結婚したばかりで共働きの奥さんと二人暮らしです。
実はCさんにはある悩みがありました。
それは部署の営業成績が下がってきたことです。
一番の理由は新入社員のやる気のなさ。
こちらが発破をかけてもまったく響きません。
成績が伸びないことで上司の部長からは毎月のように叱責を受け、営業成績を報告する月末が近づくと頭痛がするようになりました。
そのうち電車の中で腹痛に襲われるようになり、途中下車をすることも。
このケースのストレッサーは「部下」と「上司」。
奥さんに相談したところ、「疲れているから一度休んだほうがいい」というアドバイスをもらいました。
会社には休職制度があります。
社内での印象を考えて最初は躊躇しましたが、身体のことを考えて仕事をしばらく休むことにしました。
この場合のコーピング方法は「ストレッサーから一時避難する」です。
会社に行かなくなってから腹痛も頭痛もぴたりと治まったことを後日お聞きしました。
ストレッサーを回避する
Dくんは所属している大学のサッカーサークルをやめたいと思っています。
最初は高校時代の延長で楽しくサッカーを続けたいと思っていました。
しかし、入ったサークルは本格的で拘束時間の長い練習とミーティングの毎日。
土日は試合があるためバイトができません。
将来は接客業をしたいと思っているD君にとって大きなストレスになっています。
また、サークル内での言い合いも日常茶飯事。
口が得意はでないDくんには居心地が悪い場所でした。
練習の疲労なのか、精神的な疲れなのか眠れない日が続くようになり・・・。
「時間の拘束」と「サークル内の人間関係」がD君のストレッサー。
将来の夢を大事にしたいD君は結局サークルを辞めました。
この場合のコーピング方法は「ストレッサーを回避する」です。
時間に拘束されることも、居心地の悪い場所にいる必要もなくなったD君。
今日からはきっと良く眠れますね。
2種類のストレスコーピング
ストレスコーピングは大きく分けて「ストレスから逃げる」方法と「ストレスと戦う」方法に分かれます。
前回と今回お伝えしたのは「ストレスから逃げる」方法。
しかし、人生においてどうしてもストレスが回避できない場合もあります。
そこで次回はストレスと戦う対処法をお伝えします。
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