処女作「続けられるダイエット」発売中
久我山・吉祥寺の『運動が嫌いな40代女性』専門パーソナルトレーナー 小森祐史です。
前回の記事では食事をバランス良くとることの重要性を話しました。
単品で栄養を取るのではなく、いろいろな食べ物から栄養をとることで体は変わります。
中にはサプリメントで栄養を取る方もいらっしゃるでしょう。
しかし、一部のサプリメントには効果がなかったり、逆に体に害を及ぼすものもあります。
サプリメントは身体に必要なものなのでしょうか?
この先で解説していきます。
そもそもサプリメントは必要か
パーソナルトレーニングの際に「サプリメントは飲んだほうがいいでしょうか?」
という質問を受けることがありますが、「必要な場合もそうでない場合もあります」というのが私の考えです。
というのは
1日に必要なたんぱく質は 50~60g
1日に必要なカルシウム量は 600~1000㎎
という国の基準があり、 厚生労働省が調査している「国民健康栄養調査」の結果(平成21年)によると
たんぱく質 67.8g
カルシウム 512㎎
と日本人は平均で基準摂取量を十分に満たしているからです。
ダイエットが必要な方は食事の内容を見直す必要がありますが 、日本人の平均的な食事習慣にすれば栄養をとれると私は思います。
ただ、例外としてある食べ物にアレルギーがあったり、 嫌いな食べ物が多い方にはサプリメントをおすすめすることはあります。
効果が薄いサプリメント
「美肌のためにコラーゲンをとりましょう」 という宣伝を見たことがないでしょうか?
すでにサプリメントで摂取されている方もいるかもしれません。
コラーゲンとは皮膚・血管・腱・歯の一部になるタンパク質で、鶏の手羽先やフカヒレ、魚の皮やウロコなどに含まれています。
食べ物は全て胃で消化されて小腸で吸収されます。
それはサプリメントのコラーゲンも同じです。
小腸で吸収されたタンパク質は体のどの部分の材料になるかわかりません。
つまり、吸収されたコラーゲンサプリメントが必ず肌の材料になるとは限らないのです。
しかも、コラーゲンはたんぱく質の一種ですから普段の食事でとることができます。
サプリメントでわざわざとる必要はありません。
また、「酵素を作る能力には限りがあるので、定期的に酵素を摂取しましょう。」
という宣伝で売られているサプリメントがありますが、その広告も根拠が薄いものです。
そもそも酵素は体の中で必要な時に必要な量が作られます。
コラーゲンと同じたんぱく質で胃腸で消化吸収されるので、サプリメントでとってもそのまま体の中で酵素として利用されるわけではありません。
さらに「これを飲むだけで運動なしで痩せる!」という触れ込みのサプリメントを見ることがありますが、本当に体重を落とす効果があるか疑問です。
体重を落とすには
運動(+日常生活)で消費したカロリー > 食べ物で取ったカロリー
という図式になる必要があります。
食べ物で運動と同じカロリーが消費できるとは考えられません。
ですので、これも効果の薄いサプリメントと言えるでしょう。
このようにサプリメントには効果の薄いものが数多くあります。
では、サプリメントの効果的な使い方とは?
それを次回お話していきましょう。