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久我山・吉祥寺の『運動が嫌いな40代女性』専門パーソナルトレーナー 小森祐史です。
ダイエットに欠かせない7大栄養素を解説その②です。
前回紹介した「タンパク質」「糖質」「脂質」の3つを『3大栄養素』といいます。
人間にとって欠かせない栄養素で、車でいうと「ボディ」「エンジン」「ガソリン」が当てはまります。
今回紹介するのはいわゆる「オイル」に当たる部分です。
体の調子を整え、健康に過ごすために必要な4つの栄養素をご紹介します。
ビタミン
ビタミンには水溶性と脂溶性の2種類があります。
水溶性ビタミンは体の代謝で使われる栄養素で 、タンパク質、糖質、脂質をエネルギーに変える働きや疲労回復、免疫力を保つ働きがあります。
水に溶けやすく、尿から排出されてしまうので積極的に野菜や果物からとりたい栄養素です。
一方の脂溶性ビタミンは抗酸化作用やカルシウムの吸収と働きを助ける作用があります
この脂溶性ビタミンは脂に溶ける性質を持っているので脂肪組織や肝臓に貯蔵されています。
がんや生活習慣病の予防という観点からも大切な栄養素です。
水溶性ビタミン(ビタミンBとC)が多く含まれる食品 ・・・ブロッコリー、ほうれん草、納豆、豚肉
脂溶性ビタミンは(ビタミンA、D、E)が多く含まれる食品 ・・・にんじん、かぼちゃ、カツオ、レバー、うなぎ
ミネラル
ミネラルは骨や歯を作り、貧血を予防するなど体を調整する機能があります。
体の中で作ることができないため食べ物からとる必要がありますが、多くても少なすぎても注意が必要です。
カルシウムが不足した場合は「骨粗鬆症」、ナトリウムを取りすぎると「高血圧」「がん」のリスクを上げることが分かっています。
日本人の食生活から考えると「牛乳」や「小魚」を意識的に取って骨を強くし、 「減塩」食で血圧を下げることが理想と考えられます。
食物繊維
食物繊維は「水溶性」「不溶性」の2種類があります。
水溶性食物繊維は「食後血糖値の上昇を抑える」という作用があり、 こんにゃく、きのこ、海藻類に多く含まれています。
一方の不溶性食物繊維は「便通を良くする」という作用があり、 野菜、大豆、穀類に含まれています。
肥満、糖尿病の予防や余計な栄養素の排出という点で重要な栄養素です。
水分
水分には
・体の器官に栄養を運ぶ
・体温を保つ
という大切な役割があります。
人間は体温が1度でも上がると内臓機能が10%低下します。
そこで、体は内部の熱を放出するために汗をかきますが、汗で失った水分を補給しないと内臓機能は低下したままです。
ですので、サウナで汗をかいて体重が落ちてもすぐに水分は補給するようにしてください。
汗をかくことは一時的な体重の減少になりますが、それは水分が減ったからです。
体脂肪が燃えたわけではありません。
人間の体は6割が水分でできています。
水分不足で体重が3%落ちると、心拍数が上がり心臓に負担がかかりますので、運動中に限らず日常生活でもこまめに水分を取ることが必要になります。
体に必要のない栄養はない
ここまで「ダイエット」に必要な栄養素を上げていきました。
読んでいただくと、それぞれが必要なものであることをご理解いただけたと思います。
体に必要のない「栄養」というものはありません。
TVや商品の宣伝に惑わされず、正しく栄養をとって健康な体を作っていきましょう。