サラダとクロワッサンを両手にもつ女性

【吉祥寺・久我山】アサーティブフィットネス、パーソナルトレーナーの小森祐史です。

ダイエットと関係がある病気について今回はお話します。
ほとんど食べなかったり、沢山食べて戻したり、極端な食生活を続けている方を見たことはありませんか?

ダイエットは一つ間違えると命に関わることがあります。
それは「食べる」という行為が命を支えているから。

命に関わることなのに「食べない」という選択をするのはなぜでしょうか?

この記事では誤解が多いダイエットと摂食障害の関係について書いています。
少し辛い内容かもしれませんが、最後までお読みいただければ幸いです。

 

摂食障害とは

大量のファーストフードを食べて嘔吐する女性


摂食障害は

神経性やせ症(極端に食事を制限する)
神経性過食症(過食の後に嘔吐する)

の2つに分けられます。

極端に食べなかったり、沢山食べて戻したり、食事の取り方が健康的でないことが特徴です。

特に女性に多いことから「やせ」体型へのこだわり、極端なダイエットが原因と言われていますが、決してそれだけではありません。

遺伝的なことも原因の一つとして考えられます。

医療機関を受診している患者は1年間で約22万人。
新型コロナウイルス感染症の流行前に比べると、10~20代の患者が増えていることも分かっています。

 

摂食障害は特別な病気ではありません。

頭を抱えた女性をもう一人の女性が慰めている
 

摂食障害は心の病気です。
病気ということは誰でも風邪を引くように、どんな方も摂食障害になる可能性があります。

心が弱い人の病気ではありません。

言葉とは反対の行動をとることもあり、周りの人は「病気を治す気がないのでは」と感じることもあるでしょう。
ですが、本人は治したいのに辞められないのです。

「辞められない自分に苦しんでいる」

もし、自分がそういう状況になったらどんなに苦しいことでしょうか。

 

食べないダイエットを続けている人をサポートしてあげてください

手をつなぐ5体の紙人形 真ん中の人はピンク
 

摂食障害は治療が困難な病気です。

自分一人では治すことができません。
周囲のサポートが必要です。

ぜひ、ご家族やご友人で食べないダイエットを続けている人がいたら声をかけてあげてください。

信頼できる専門のお医者様と一緒に治療を行い、身体づくりで困ったことがあればフィジカルトレーナーにご相談ください。

医療行為を行うことはできませんが、運動指導を通して健康的な生活習慣作りの手助けをすることができます。

 

アスリートも苦しんでいます

太陽に向かって公道を走るランナー
 

ある女性アスリートの記者会見が話題になりました。
この方は「体のことはもちろん、心のことも指導できるトレーナーが欲しかった」ということを仰っていました。

人間はロボットと違い心を持っています。
正しい指導はもちろん大事ですが、その人にとって必要な指導ではないかもしれません。

今、社会から必要とされているのは「フィジカル」と「メンタル」どちらも指導できるトレーナーです。

「結果がでるから食べさせない」

このような指導は相手が人であることを無視した考え方です。

人であることを無視した指導が減ってほしい。

自戒を込めて書いています。

同時に、私の心からの願いです。