久我山・吉祥寺の『運動が嫌いな40代女性』専門パーソナルトレーナーの小森祐史です。
「何の運動をすれば良いかわからない」
「医者に『運動をしてください』って言われたけど、それができないんですよ。」
カウンセリングの時に良くこういうお話を聴きます。
「運動は何をすればいいかわからないし、ハードルが高すぎる」ということですね。
日常的に運動をされている方はそう感じないかもしれませんが、
経験がない方にとって、運動はアレルギーに近いものがあります。
私の知人も糖尿病になってしまった際に「運動」ではなく「薬」で治療するようにしました。
彼も同じように運動アレルギーの持ち主です。
運動というと「苦しいもの」「つらいもの」というふうにイメージしているのかもしれません。
運動を始めるなら日常生活でできるものを
「何をすればわからない」という方は日常の中で運動を取り入れるようにしてください。
実は運動に特別なことは必要ありません。
日常でも体を使っていれば、それは運動です。
通勤で駅まで歩くのも運動だし、家事で立ち仕事をするのも運動です。
ただ、筋力をつけるのであれば、それでは負荷が弱すぎます。
少し日常を工夫してあげる必要があります。
駅まで歩くのであれば、大股で歩く。
立ち仕事でわざと重いものを運ぶようにすると筋肉がついて体が変わってきます。
その中でも私が一番お勧めしているのは「階段」を使うこと。
お尻、もも回りの筋肉を鍛えることで老化の予防をすることができます。
また、下半身の筋肉を鍛えることはダイエット効果もあります。
是非、日常の生活で取り入れてほしい運動方法です。
50パーセントの確率でできるものを選ぶ
また、運動の回数や頻度決めるときは「50%」の確率でできるものを選んでください。
心理学的に50%の確率でできることは達成感があり、継続することがわかっています。
それを運動でも応用するわけです。
「100%」できる運動は簡単すぎます。
一方、「30%」ではハードルが高すぎます。
必ず「50%」の確率でできる運動を選ぶようにしてください。
例えば、
①週1回 階段で3階まで上がる が100%
②週3回 階段で4階まで上がる が30%
③週2回 階段で4回まで上がる が50%
ならば、③を選ぶようにしましょう。
もし、③の運動が続かない場合はもういちど50%の確率でできる運動を探します。
運動指導者が心掛けたいこと
現在の日本のフィットネス人口はたったの3%。
数字で見ても、日本社会では「運動」を始めることのハードルはやはり高いようです。
そのために私たち運動指導者がしなければいけないことは「効果的な運動」よりも「運動のハードル」を減らすこと。
「新しい知識」よりも「お客様の立場」を知ることが大事だと考えています。
私はこれからも「続けられる運動」を指導します。
「楽しくて続けられそう」とお客様に言ってもらえれば本望です。