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久我山・吉祥寺の『運動が嫌いな40代女性』専門パーソナルトレーナー 小森祐史です。
太る食べ方その②です。
前回までの内容を振り返りましょう。
食欲は本来脳がコントロールして食べ過ぎを防いでいますが、人間の脳はとても複雑な構造をしているので、この機能がうまく働かないことがあります。
太りやすい食べ方には2種類。
「習慣系」と「報酬系」がありました。
「習慣系」は時間になれば食事を取る習慣がある人で、食欲がなくても食事をとります。
「報酬系」は食事をすることで「快楽物質」のドーパミンが分泌されるので、「食べ続ける行動」をしてしまう人。
どちらも結果的に食べ過ぎになり体重が増えてしまいます。
この食べ方を防ぐにはどうすればいいのでしょうか。
習慣系の場合
「習慣系」の人は食べる前に「今、お腹が空いているか」と自分に問いかけをしてみましょう。
「お腹が空いている」ということは栄養を必要としている状態です。
もし、そうであれば食事をとりましょう。
そうでなければ、体は栄養を必要としていないので食事をする必要はありません。
食事の前に考える → お腹が空いている or いない → 食べる or 食べない
この行動を繰り返していけば、食べ過ぎを減らして、体形を変えていくことができます。
報酬系の場合
「報酬系」の人は食事行動を変えるのに苦労をするかもしれません。
というのは、食事で栄養を取れたことで満足するのではなく、「美味しいものを食べたこと」に喜びを感じるのが「報酬系」だからです。
報酬系の人は美味しいものを食べると、ドーパミンが放出されます。
ドーパミンが放出されると人はさらに美味しいものを食べたくなり、見つかるまで食事を探し続けます。
実はこの仕組みは麻薬やギャンブルに依存してしまう人と同じ反応です。
もちろん、麻薬に比べるとドーパミンの放出量は少ないのですが、食べ過ぎは肥満に繋がります。
つまり、麻薬やギャンブルと同じく自身を傷つけてしまうのが「報酬系」という食べ方なのです。
食べ続けるのをやめるには「報酬行動」の回数を減らすことが必要です。
まずは1日の報酬行動の回数を決めましょう。
それができるようになったところで、1週間に1回、1か月に1回と徐々に減らしていければ体はスリムになってきます。
もちろん自分でできるところからで構いません。
手帳やスマホのメモ機能書いて常にチェックできるようにしておければ、なお良しです
考えられるようになったらバランスの良い食事を
脳の機能が発達したことで、他の動物には見られない「習慣系」「報酬系」という行動を人はとってしまいます。
ただ、人は同時に「考える」という高度な機能があります。
食べる時にただ食事をするのではなく、この食べ物を食べると体がどうなるのか。
それを普段から考える習慣をつけることが「痩せる食べ方」の第一歩です。
そして、考えることができるようになってきたら、以前お伝えした「14品目法」「3色食品群法」を試してみてください。
ダイエットは苦しいものではありません。
ルールを守ればお酒もお菓子も適度に楽しみながら続けられます。