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久我山・吉祥寺の『運動が嫌いな40代女性』専門パーソナルトレーナー 小森祐史です。
瘦せる食べ方があれば「太る食べ方」ももちろんあります。
太らない方法を知れば、痩せる方法が分かります。
というわけで今回は「太ってしまう食べ方」をお伝えしましょう。
「私は食べていないのに体重が増え続けている。どうして?」と思う方は、ぜひ今回の記事をお読みください。
人の食べ方は3種類ある
人は動物と違い、「泣く」「笑う」「怒る」など様々な感情を持つ高等な生き物です。
食べ方もそれだけ複雑になっていますが、ここでは簡単に3種類に分けてお話をしていきます。
補給系
補給系は動物本来の食べ方です。
生き物は「お腹がすいたら、食べる。」という本来の脳の使い方があり、それによって食欲をコントロールしています。
脳の視床下部には2つの食欲コントロール機能があります
1つは「満腹中枢」もうひとつは「摂食中枢」。
満腹中枢とはお腹がすいた時に「食事を減らす」ように命令を出す脳の組織
摂食中枢とはお腹がいっぱいの時に「食事を取る」ように命令を出す脳の組織。
この2つの組織が
「摂食中枢が働く」→「お腹がすく」→「食事をとる」→「満腹中枢が働く」→「お腹が満足する」→「食べるのをやめる」
という風に食べ過ぎを防ぎ、体重を維持するように働いています。
補給系の人は太らない食べ方といえるでしょう。
習慣系
習慣系の人は時間になったら「食事をとる」ことが特徴です。
3食取ることは確かにいいことですが、それを必ず毎日続ける必要はありません。
というのは、人間は毎日生活スタイルが違うからです。
体をたくさん動かす日もあれば、動かさない日もあります。
また、体調がいい日もあれば悪い日もあります。
必ず3食同じ時間に取る必要はありません。
時間になったら食べるという行動が体にインプットされているので
お腹がすいていない時も食事をとる。
これを続けていくと次第に体重が増えていきます。
習慣系の人は太りやすい人と言えるでしょう。
報酬系
最も太る食べ方がこの報酬系。
「報酬系」の人は脳の機能がうまく働いていないので食べ過ぎてしまいます。
食事をとって血糖値が上がると満腹中枢が働き、食事をとらないよう脳に指令をだします。
そして、筋肉や肝臓に糖がとりこまれ、脂肪酸が放出されるとこの空腹中枢が働き、食事を取るように脳が指令をだします。
これが体重維持のメカニズムですが、何らかの異常でこのメカニズムが狂うことがあります。
そのキーワードが快楽物質の「ドーパミン」。
ドーパミンとはいいことがあったり、幸せを感じた時に体内に放出される物質です。
何か行動を起こす際にも関係していると考えられていて、 パーキンソン病の人はこのドーパミンの量が少ないことがわかっています。
報酬系の人は「おいしいと感じるものを食べる」ことで、このドーパミンが放出されます。
ドーパミンが放出されるとその行動が強化されるので、食事が終わっても食べ物を探し続け食べ過ぎてしまうのです。
では、報酬系の人が食べ過ぎを防ぐためにはどうすればいいのか?
その解決策を次回以降お話していきます。