久我山・吉祥寺の『運動が嫌いな40代女性』専門パーソナルトレーナー 小森祐史です。
4月22・23日にトレーナー向け講習会の講師を担当しました。
今回担当させていただいたのは「フィットネスモチベーター認定講習会」
「フィットネスモチベーター」とは、”楽しく続けられる”運動指導ができるトレーナーのことです。
この数年でパーソナルトレーナーを目指す方が増えていますが、大きな壁にぶつかっている場面も見られます。
パーソナルトレーナーが抱える問題とは?
美容院で髪を切ってもらう時、美容師の方からこのような言葉をかけられると思います。
「今日はどうされますか?」
聞かれることで、こちらも答えます。
「襟は短くしてほしい」
「ここは5cm残して」
「前髪は目にかからないくらい」
など。
サービス業としてお客様の要望を聞き、それに対して答えるという光景は当たり前のように見られます。
しかしトレーナーという職種の場合は別のようです。
以前、こういうことがありました。
私が実際に見た光景です。
Aトレーナー:それでは「次はスクワットをしましょう!」
Bさん:「私はスクワットしたくないんですが・・・・」
Aトレーナー「僕だって下半身の運動は嫌いです(怒)」
Bさん:「はい・・・」
文字にすると怖い感じはしませんが、Aトレーナーの口調が急に強くなったのを覚えています。
Bさんの顔はみるみる真っ青になっていきました。
このBさん、ダイエット目的で通い始めたばかりでした。
確かに下半身の筋肉をつけることはダイエットに重要です。
しかしBさんはそれほど筋肉がある方ではなく、最初からスクワットする必要はもちろんありません。
十分に筋肉がついてから行えばよかったと思います。
ダイエットの場合「体のどの部分」を「どのように変えたいか」を伺います。
体重が気になる方もいますし、見た目が気になる方もいます。
しかし、その大事な要望の部分を掘り下げている運動指導をあまり見ることはありません。
お客様の望んでいることを見つける力が必要
お客様は運動が目的なのではなく、「何か目的や要望があって」運動をしにきています。
Bさんの場合、「昔運動をしていてつらい思いをした」「太い足を見るのが嫌だから」という理由でスクワットをしたくなかったのかもしれません。
トレーナーとは確かに「運動をさせること」が仕事です。
しかし、「運動をさせること」は手段であって目的ではありません。
本当にトレーナーに必要とされているのは「お客様の望んでいること」を見つける力です。
お客様の望んでいることをきちんと把握し運動処方を提案することで、お客様は満足して運動を続けます。
結果の出せるトレーナーとは?
私が考える結果の出せるトレーナーとは「運動指導が続く」トレーナーです。
クライアント本人が運動をしたいと思わない限り、結果はなかなか出せません。
当たり前のことですが難しいことで、私も以前は苦労しました。
私が所属している「一般社団法人モチベーションアカデミー」では「クライアントの運動指導が続き、結果の出るトレーナー」を養成しています。
モチベーションアカデミーで勉強させていただくことで運動指導が続くようになり、今はその経験を皆様にお伝えしています。
「フィットネスモチベーター@認定講習会」が5月20、21日に開催されます。(終了いたしました)
6月の組織改編に伴いコンテンツの内容が大幅に変わるため、この講習会は5月の開催が最後となります。
トレーナーの皆様は是非この機会にご参加ください。
講習会を開くたびに思うことは「教える側が教えられている」ということです。
ここで満足しないように講師としてもさらに研鑽していきたい、といつも思っています。
最後になりましたが、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。