ダイエットの前に ストレス解消法実践編②
西荻窪・千歳烏山のお腹痩せダイエット専門トレーナー 小森祐史です。
ストレス解消実践編の2回目です。
使い古しの言葉ですが、現代はストレス社会。
電車が5分来ないだけでも人はイライラするものです。
それが日常的に積み重なると身体も変調をきたします。
「肩こりや腰痛の改善」でパーソナルトレーニングを受ける方がおられますが
筋肉ではなく、ストレスが原因であることが多いのが現実です。
不定愁訴は筋肉が原因のこともありますが「部署が変わってから」「家族を介護するようになってから」
肩こりや腰痛などの症状がでるようになった、というお話は一度や二度ではありません。
同じく偏食の原因がストレスだった、ということもありました。
ダイエットに何度も失敗している女性の話です。
このようにストレスは身体に大きな影響を与えます。
では、私たちはストレスとどのように向き合えばいいのでしょうか?
今回も医学的に根拠のあるストレス解消方法をお伝えします。
※過去の体験やパーソナルトレーニングでお聞きした話を元に構成しています。
ストレッサーから一時避難する
Cさんはお菓子会社の営業課長。
2年前に結婚したばかりで共働きの奥さんと二人暮らしです。
実はCさんにはある悩みがありました。
それは部署の営業成績が下がってきたことです。
一番の理由は新入社員のやる気のなさ。
こちらが発破をかけてもまったく響きません。
成績が伸びないことで上司の部長からは毎月のように叱責を受け、営業成績を報告する月末が近づくと頭痛がするようになりました。
そのうち電車の中で腹痛に襲われるようになり、途中下車をすることも。
このケースのストレッサーは「部下」と「上司」。
奥さんに相談したところ、「疲れているから一度休んだほうがいい」というアドバイスをもらいました。
会社には休職制度があります。
社内での印象を考えて最初は躊躇しましたが、体のために仕事をしばらく休むことにしました。
その後、会社に行かなくなってから腹痛も頭痛もぴたりと収まったとのことです。
ストレッサーを回避する
Dくんは所属している大学のサッカーサークルをやめたいと思っています。
最初は高校時代の延長で楽しくサッカーを続けたいと思っていました。
しかし、入ったサークルは本格的で拘束時間の長い練習とミーティングの毎日。
土日は試合があるため、バイトができません。
将来は接客業をしたいと思っているD君にとって、大きなストレスになっています。
また、サークル内での言い合いも日常茶飯事。
口喧嘩が得意でないDくんには居心地が悪い場所でした。
練習の疲労なのか、精神的な疲れなのか眠れない日が続くようになり・・・。
「時間の拘束」と「サークル内の人間関係」がD君のストレッサー。
将来の夢を大事にしたいD君は結局サークルを辞めました。
時間に拘束されることも、居心地の悪い場所にいる必要もなくなったD君。
今日からはきっと良く眠れますね。
2種類のストレスコーピング
ストレスコーピングは大きく分けて
「ストレスから逃げる」方法と「ストレスと戦う」方法に分かれます。
ここまでお伝えしたのは「ストレスから逃げる」方法。
しかし、人生においてどうしてもストレスが回避できない場合というのもあります。
そこで次回はストレスを回避できない場合の解決法をお伝えします。
ダイエットの前に ストレス解消法実践編①
西荻窪・千歳烏山のお腹痩せダイエット専門トレーナー 小森祐史です。
前回は医学的に効果のあるストレス解消法をお伝えしました。
今回からはストレス解消法実践編。
実際にストレスコーピングをする場合、どの方法がベストなのか?
ストレス症状が出る前にするべき代替療法は?
リラクゼーションはいつ、どこですればいいの?
具体例を交えながら実践していきましょう。
この連載がストレスで苦しんでいるあなたの処方箋となれば幸いです。
ストレッサーを軽減、除去する
Aさんはフリーランスのデザイナー。
初年度から順調にクライアントからお仕事をいただいていましたが、悩みがありました。
それは時間です。
フリーランスの場合、依頼主から連絡があると打ち合わせに入りますが
Aさんの場合は直接クライアントと会って打ち合わせしていました。
もちろん交通費も時間もかかります。
デザインの勉強がしたいのに、時間がなくてできないことがAさんにとってのストレス。
つまり、「移動の時間」がストレッサーなのです。
去年から始めたダイエットも時間がないため、ジムに行くことができません。
行けても夜の23時過ぎ。
ジムはすでに閉まっています。
そのうち、ストレス性頭痛の症状が出始めたAさんはストレスコーピングをすることにしました。
この場合のコーピング方法は「ストレッサーの軽減、除去」です。
まず、Aさんは打ち合わせを全てオンラインですることにしました。
専用の依頼フォームを作り、そこで大体の依頼内容を把握したら、あとはSNSのメッセージやオンライン通信で細かい調整をします。
それだけで移動のストレスはぐっと減ります。
また、通っていたジムを24時間オープンのセルフトレーニングジムに変更。
これでダイエットのために時間を作ることができます。
こうして「時間」というストレッサーを軽減できたAさんはそのうち頭痛で悩むことがなくなりました。
ストレッサーとの距離を変える
営業グループに所属しているBさんの悩みは直属の上司。
営業成績が目標に届かないと、毎週反省文を書かされます。
その目標は本人が立てたものではなく、上司から命じられたもの。
本人の意思を無視した一方的な命令にBさんは納得できません。
目標を修正したいのに、「忙しい」の一言で済ませてしまう上司の態度もBさんには大きなストレスです。
この場合のストレッサーは『上司』。
ストレスで食欲不振になった同僚を知っているBさんは、思い切って配置転換を人事部に相談しに行きます。
この場合のコーピング方法は「ストレッサーとの距離を変える」です。
元々、マーケティングの仕事がしたかったBさんはその思いも伝えます。
その後、適性を認められたBさんは配置転換が決まり、ストレッサーの上司と離れることができました。
※上記の例は過去の体験やお客様のお話を元に作成したフィクションです。
ダイエットの前に・・・誰でもできるストレス解消法
西荻窪、千歳烏山の『お腹瘦せダイエット』専門トレーナー小森祐史です。
世の中には様々なストレス解消法がありますが医学的に効果が認められている方法は限られています。
例えば、アロマがストレス解消に効果的かというと誰にでも効果があるわけではありません。
では、どんな人にも効果のあるストレス解消法とはなんでしょうか?
今回は「ダイエットの前に・・・誰でもできるストレス解消法」と称して
「誰にでも」できて「効果のある」ストレス解消法をお伝えします。
ストレスが原因の疲労や睡眠不足、不安感に悩んでいる方は是非お読みください。
ストレス解消法① ストレスコーピング
ストレスの元、ストレッサーとの関わり方を変える方法を「ストレスコーピング」といいます。
大きなストレスを抱えた時に現れる心と体への影響を減らすには、このストレスコーピングが効果的です。
1.ストレッサーを軽減、除去する(仕事の量を減らす)
2 .ストレッサーとの距離を変える(部署転換)
3 .ストレッサーから一時避難する(会社を休む)
4 .ストレッサーを回避する(転職)
5 .ストレッサーの心理的意味を考える(カウンセリング、人生を振り返る、物事の見方を変える)
6 .ストレッサーとの取り組みを支援してもらう(家族、友人、同僚)
7 .ストレス処理能力を高める(英会話の勉強)
8 .ストレス耐性を高める(リラクゼーションテクニック)
9 .ストレスを発散する(雑談・告白)
10. ストレスを忘れる(趣味・娯楽)
この10種類がストレスコーピングです。
ストレス解消法② 代替療法
代替療法とはストレスの兆候が出てきた時に「代わりにおこなう行動」
ストレスコーピング10則のうちの1つです。
「友人との長電話」や「音楽を聴く」「映画を見に行く」など自分の好きなことをします
トレーナーの私としては運動をお勧めします。
というのは、運動をすることで自律神経のコントロールができるようになるからです。
普段から血圧が高い、胃腸の調子が良くない方は軽く運動することで改善がみられるようになります。
ストレス解消法③ リラクゼーションテクニック
リラクゼーションテクニックとは肉体をリラックスさせて、心身の状態を改善する方法です。
代表的なリラクゼーションテクニックには「自律訓練法」と「漸進的筋弛緩法」があります。
「自立訓練法」とは1932年にドイツの精神科医シュルツが体系化させたリラクゼーション。
瞑想やヨガを基にしていて、自分に催眠をかけ、体をリラックスさせることで自律神経の回復を目指す方法です。
仰向け、または椅子に座った状態で目をつぶりながら7つの公式を唱えていきます。
医学的効果が認められており、精神科や心療内科などの医療機関で受けることができます。
「漸進的筋弛緩法」とは1920年代に生理学者のジェイコブゾンが開発したリラクゼーション。
筋肉の緊張と弛緩を繰り返して、徐々に全身をリラックスさせていきます。
「不眠の改善」「痛みの軽減」「集中力の改善」「自己肯定感の増加」などの効果が認められています。
以上が、誰にでも効果のあるストレス解消法です。
次回は上記に挙げたストレス解消法の具体的な方法を解説していきましょう。
ストレスを感じやすい、太りやすいタイプAという性格
西荻窪、千歳烏山の『お腹瘦せダイエット』専門トレーナー小森祐史です。
ダイエットとストレスにまつわる話、第2回。
『ストレッサー』とは刺激のもとで、『ストレス』とは刺激を受けた結果。
『ストレッサーの捉え方を変えることでストレスは減らせる』ということを前回の記事でお伝えしました。
今回はストレスを感じやすい性格についてお伝えします。
ストレスと肥満、病気の関係がよくわかる記事です。
ストレスを感じやすいタイプA
タイプAという性格があります。
タイプAとは『せっかち』、『いらいらしやすい』、『不安を感じやすい』人のこと。
・行列に並ぶのが苦手
・家族や友人のちょっとした失敗が許せない
・会話の中で将来の不安をよく口にする。
という行動や性格に特徴がある人はタイプAです。
わかりやすくいうと「猛烈サラリーマン」はタイプA。
時計をチラチラ見たり、足踏みをしている人を電車の中で見かけないでしょうか。
車に乗ると性格が変わる友人やご家族の方はいませんか。
そういう人はタイプAです。
このタイプAはストレスを感じやすい性格です。
タイプAは心臓病になりやすい
このタイプAという性格を定義づけたのは心臓外科医のメイヤーフリードマン。
もう一度いいますが、心理カウンセラーや精神科医ではなく、心臓外科医です。
間違いではありません。
ある日、フリードマンが自身のクリニックの待合室の椅子の前の脚が早く擦り切れることに気付きました。
待合室の患者の様子を見ていると、椅子に浅く腰掛け、時計を見ながら足踏みをしています。
明らかにいらいらしている様子の人が多かったため、タイプAという性格を提唱したといわれています。
その後の研究の結果、タイプAは心臓病になる確率がそうでない人の約2倍であることが分かりました。
これは「カテコラミン」という物質が関わっています。
カテコラミンとは「戦闘時に分泌されるホルモン」。
血圧を調整する役割がありますが、過剰に分泌されると高血圧になり、動脈硬化、心臓病を引き起こしやすくなります。
そして、大きなストレスを抱えている時はこの『カテコラミン』が過剰に分泌されることが分かっています。
タイプAはこのカテコラミンが常に過剰に分泌されているため、心臓病になる確率が高いのです。
タイプAの人は太りやすい
タイプAの人は他人にいらいらしやすいので、その怒りを食事や飲酒という行動にぶつけます。
その結果、体脂肪、体重が増えます。
また、内臓脂肪が増えると糖尿病、心臓病になる確率が高くなるため健康にいいとは言えません。
先にお話した通り、カテコラミンの過剰分泌がさらに心臓病のリスクを高めていることを忘れないでください。
タイプA(大きなストレス) → 過食、飲酒 → 肥満 → 心臓病のリスクの増加
という悪循環になっているのです。
では、ストレスを減らしながらダイエットを成功させるにはどうすればいいのか?
次回は40代のダイエットに必要なストレス解消法をお伝えします。