今は子どもにもダイエットが必要です
この記事を読み終わるまで約3分
パーソナルトレーニングの際に子どもの生活習慣を相談されることがあります。
お話を伺うと最近子どもの体型が変わってきたということでした。
トレーナーの立場からお話しさせていただくと、子どもにもダイエットは必要です。
子どもの頃に肥満だと、大人になって生活習慣病にかかる確率が上がるからです。
では実際子どもにダイエットさせる時は、どういう点に気を付ければいいのでしょうか?
実は大人と子どもでは気を付けたいことが少し変わります。
この記事では
今の子どもにダイエットが必要な理由
子どもにダイエットさせる時の注意点
について解説します。
子どもにもダイエットが必要な時代に
文部科学省の調査によると、1970年~2000年の間に肥満の男児は約2~3倍増えています。
戦後、日本経済が成長したことにより「家食は豊かになりました。
食べ物が多様化したことは栄養面から見ると大きなメリットがありますが、肥満の原因にもなります。
また、スマホや携帯ゲームが「外遊び」にとって代わったことは、子どもの肥満に拍車をかけることになりました。
大人だけでなく子どもも『食べ過ぎ』や『運動不足』に悩まされているのです。
子どもも大人も食事はバランス良く
栄養不足になると子どもの成長は遅れます。
筋肉を成長させるタンパク質
骨を強くするカルシウム
エネルギーの元になる炭水化物
体調を整えるビタミン
ダイエットするとはいえ、成長期の子どもも大人と同じようにバランス良く食事をとるべきです。
低糖質ダイエットや過剰なカロリー制限は控えましょう。
代謝の良い子どもはバランス良く食事を摂るだけでダイエットできます。
※画像は『子どもの運動神経を伸ばすスポーツの教科書』より引用
バランス良く食事を食べる方法に14品目法があります。
これは穀類、肉類、魚類、豆、卵、乳製品、淡色野菜、緑黄色野菜、果物、海藻、イモ、キノコ、油類、嗜好品の14品目を1日に一回だけ食べる方法です(穀類のみ3回食べてOK)
この方法であればダイエットしながら成長に必要な栄養が満遍なく摂れますし、大人の方もお腹周りが落ちます✋
14品目法についてもっと詳しく知りたい方はこちら
子どもと遊ぶ時間を作りましょう!
肥満だけでなく運動能力が下がっていることも、私は問題だと思います。
文部科学省の「体力・運動能力調査」によると、子どもの体力・運動能力は1985年のピークを境に現在まで低下傾向が続いています。
健康面はもちろん、健やかな成長を考えると意識的に体を動かす時間が今の子どもに必要です。
声を大にして「友達と遊ぼう!」
といいたいところですが、なかなかそれは難しいようです。
空き地や遊具のある公園が減り、学校以外に塾や習い事があると、外遊びはしたくてもできないのかもしれません。
そこでお父さん、お母さんの出番です。
お休みの日は率先して子どもと遊んであげてください。
近所を散歩したり、公園でキャッチボールをしたり、手軽にできることから始めるといいでしょう。
家族との距離が縮まるし、ご自身のダイエットにも良い結果が出るかもしれませんね。
親が健康であれば子どもも健やかに成長します!
子どもがしたいスポーツは自分で決めさせる
ここまで読んで「子どもにスポーツをさせたい」と思った方は、本人がしたいスポーツをぜひやらせてあげてください。
最初はご両親が決めてもいいと思いますが、そのスポーツを続けるかどうかは本人に決めさせましょう。
「迷って考えて決める」という行為を繰り返すことで子どもは成長します。
私の経験から言えることですが、自分で決めたことはその後の人生に良い影響をあたえます。
ぜひ、本人の意思を尊重してスポーツをやらせてください。
子どもにさせたいスポーツについてはこちらで解説しています。
◾︎関連記事
フィジカルトレーニングは子どもの運動神経をグングン伸ばします
この記事を読み終わるまで約3分
「子どもには怪我なく元気に成長してほしい」と考えるのは、お子さんがいらっしゃる家庭では当たり前のことです。
スポーツ選手に限らず子どもの成長にはトレーニングが欠かせません。
では、具体的にはどんなトレーニングが必要なのでしょうか?
この記事では
・小学生に必要なトレーニング
・中学生に必要なトレーニング
・高校生に必要なトレーニング
を解説しています。
小学生におすすめのトレーニング
子どもの運動能力が上がるトレーニングは、それぞれの時期によって異なります。
小学生は筋肉が成長しきっていないので、この時期に筋力トレーニングはおすすめできません。
それよりも色々なスポーツを行なって体の動かし方を学ぶべきでしょう。
というのは、人間の脳神経系機能は6~12歳の頃によく発達するからです。
この時期に学んだ体の動かし方は大人になっても忘れません。
日本体育協会では「様々な遊びを中心に毎日60分以上楽しく体を動かす」ことを推奨しています。
サッカー、野球、マット運動、50m走、スケボー、など色々なスポーツをさせてあげてください。
様々な体の動かし方を覚えることで小学生の運動神経は飛躍的に伸びます。
中学生におすすめのトレーニング
中学生の子どもの運動能力を上げるなら、水泳やランニングがおすすめです。
12~14歳のこの時期は呼吸循環器系が発達します。
呼吸循環器系とは心臓と肺の能力のこと。
心臓と肺は血液を体内に送り出す役割をしていて、この2つの働きが良くなると長い時間体を動かすことができるようになります。
心臓と肺が発達するこの時期は長距離のランニングや水泳、インターバル走など『息をあげる』トレーニングで運動能力をあげましょう。
高校生におすすめのトレーニング
筋力トレーニングは高校生になってから始めるといいでしょう。
その頃には骨の成長が安定しますので、筋肉を発達させるならこの時期がベストです。
もちろん大人と同じように徐々に負荷を上げるのがルール
10~20回×3セットの筋力トレーニングを中心に、全身の筋肉に負荷がかかるトレーニングを行いましょう。
もちろん子どものダイエットにも効果があります。
子どもにさせてはいけないトレーニング
子どもにさせてはいけないトレーニングもあります。
骨や関節に過剰に負担をかける運動を小学生にさせてはいけません。
例えば、腕立て伏せやスクワットを100回もやらせることはそれにあたります。
成長期の子供は骨が出来上がっていません。
骨にストレスを与える動きを何度も繰り返すと、骨折などの障害に繋がる可能性があります。
それよりも小学生には好きなスポーツをさせてあげましょう。
この時期に将来続けたいことが見つかると、その後の人生が豊かになります。
お父さんお母さんは、子どものしてみたいことをぜひ一緒に探してあげてください
参照
『子どもの運動神経をグングン伸ばすスポーツの教科書』KKベストセラーズ